IPAとの違いも解説!「セッションIPA」は飲みやすさを追求した人気のビアスタイル

クラフトビール好きならIPAというスタイルを目にしたことがあるはず。IPAはホップがたくさん使用されていて、香り豊かな苦みのあるビールのことですが、なかには「セッションIPA」というビアスタイルもがあるのを知っていますか?IPAとの具体的な違いや、「セッションIPA」がおすすめな人・シーンについても解説します。

まずはおさらい!IPAってどんなビール?

「セッションIPA」の意味や定義を知る前に、まずはIPAについておさらいしましょう。

IPAは「アイピーエー」と読みますが、これは「インディアペールエール」の略称です。18世紀の末、イギリス植民地時代のインドに滞在するイギリス人にペールエールを送るためにつくられたビールが元となっています。

イギリスからインドまで長距離輸送をするにあたり、防腐効果の高いホップを大量投入することによって誕生したのがIPAなのです。

「インディア」とついているのに実はイギリス発祥のビールだったというわけですね。

ホップがたくさん入っているので苦みが強く、パンチがある味わいでいちど飲んだらクセになるという人も。ホップ由来のシトラスのような香りを楽しめるビールが多く、アルコール度数も5.0%~8.0%と高めに設定されているものが一般的です。

1990年代に入り、クラフトビールブームが起きたアメリカではIPAが多くつくられるようになりました。「シトラ」や「シムコ」、「ギャラクシー」といったバラエティ豊かなホップをたっぷりと使い、強い苦みと香りが楽しめる「IPA」はクラフトビール好きを虜に。世界中で人気のスタイルとなりました。

「セッションIPA」は飲みやすいIPAのこと

「セッションIPA」は、IPAをさらに飲みやすくしたビアスタイルを指します。具体的には、アルコール度数を5%以下ほどまでおさえ、ホップの使用量を減らして苦みを緩和することで飲みやすさをアップ。従来のIPAでは苦すぎる、アルコール度数が高すぎる、という人にもIPAの魅力を楽しんでもらえるようにと開発されたビアスタイルです。

セッションというのは、日本でいう飲み会を意味する言葉。飲み会の最初から最後まで飽きることなく飲めるビールという意味が込められています。

ホップの華やかな香りや程よい苦みはそのままに、飲みやすさをアップした「セッションIPA」はクラフトビール初心者にもおすすめ!また、普段はIPAが好きな人でも「今日は軽めのビールが飲みたいな…。」というときなどに重宝するかもしれませんね。

日本でも大手ビールメーカーやクラフトブルワリーがこの「セッションIPA」を製造しています。

ガツンと飲みごたえのあるIPAと、比較的するっと飲める「セッションIPA」は好みだけでなくシーンによって飲み分けるのも◎暑い夏など、のどが渇く季節には「セッションIPA」を飲むのもおすすめです!

IPAは意外と奥が深い!

IPAには、ホップの量やアルコール度数をさらにアップしたW(ダブル)IPA、1種類のホップのみを使用したシングルホップIPA、焙煎した麦芽を使用したブラックIPAなど、さまざまな種類があります。そのときの気分や好みに合わせて選んでみるのがおすすめですよ。

「セッションIPA」を飲むグラスにもこだわってみる?

「セッションIPA」ならではのホップの香りを最大限楽しむために、ビールを飲むグラスにもこだわってみましょう。

一般的には飲み口が広くつくられているパイントグラス、もしくは下部がでこぼこの形状になっているIPAグラスで飲むのがよいとされています。

IPAグラスはでこぼこの部分にビールが流れて泡をつくってくれるだけでなく、飲み口が狭くなっているので香りが逃げないように閉じ込めてくれるという特徴も。グラスの縁に口をつけてみると、ホップの爽やかな香りをたっぷり吸いこむことができます。

また、できるだけ薄口のグラスを選ぶとダイレクトにビールの味を感じることができ、ビールそのもののおいしさを堪能できるというメリットも。

ビールを飲むとき、グラスにもこだわってみるとワンランク上のおいしさに気付けるはずです。

スパイスのきいた料理やがっつり肉料理と相性抜群

「セッションIPA」をビールといっしょに楽しむなら、ホップの鮮烈な香りに負けないスパイシーな料理や、がっつりした肉料理がおすすめ。

とくに、スパイスや香草を使った料理はクセの強いホップの香りやビールの苦みを引き立て、さらに深みのある味わいに変化させてくれます。

また、「セッションIPA」の苦みが脂を洗い流してくれるため、脂っこい料理や肉料理とも相性抜群。繊細な味わいの料理よりは、濃いめに味付けられた料理と合います。

「セッションIPA」は何杯でも飲みたくなるビール

ホップの香りや苦みなどIPAの魅力は残したまま、アルコール度数を下げて飲みやすくした「セッションIPA」は何杯でも飲みたくなる、飲み飽きないビール!IPAが苦手な人や、軽めのビールが飲みたい気分のときにもおすすめです。

国内外問わず、さまざまなブルワリーが「セッションIPA」を醸造しています。使用しているホップや製造方法によって味が異なるため、飲み比べてみるのも楽しそう。ぜひお気に入りの1杯を見つけてみてくださいね。

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