エールビールってどんなビール?

エールビールはビールの元祖

ビールは使われる酵母によって分類した場合、大きく2種類に分けることができます。すなわちラガービールとエールビールです。日本人になじみのあるビールといえば断然ラガービールとなります。なぜなら国内の大手ビールメーカーが販売する主なビール銘柄も含め、日本に流通する9割以上のビールはラガービールだからです。さらにいえば、ラガービールのうちのピルスナーというビアスタイルが圧倒的な割合を占めています。(世界には100種類以上のビアスタイルあります)一方でヨーロッパではエールビールが主流となっています。最近になって日本においても、エールビールが少しずつ脚光を浴びるようになったために勘違いされる方もいますが、エールビールのほうが歴史は長く、ビールの元祖ともいえるのです。

エールビールの醸成方法

まずビールの基本となる原料ですが、「麦芽」、「ホップ」、「水」です。ビールは酵母のアルコール発酵によってつくられる醸造酒ですが、エールビールに使われる酵母を上面発酵酵母と呼びます。15~25℃で発酵しますが、発酵の際に炭酸ガスを発生させながら、その泡とともに表面に浮かび上がるためです。発酵期間は3~5日と、ラガービールに比べて短いのが特徴です。(ラガービールは7~10日)エールビールは熟成期間も短く2週間程度となります。(ラガービールは約1ヶ月)

エールビールの特徴

エールビールは芳醇な香りと豊かな味わいが特徴です。日本になじみ深いラガービールはキレや爽快感を楽しみながらゴクゴクと飲むのに適している一方で、エールビールはじっくり時間をかけて飲むのに向いています。またラガービールと違って、より香りを引き立てるために13℃で飲むのがよいとされています。逆に冷やしすぎてしまうとせっかくの香りを十分に楽しむことができなくなってしまいます。

クラフトビールとは

エールビールの主なビアスタイル

世界には100を超えるビアスタイルが存在するということは先述の通りですが、エールビールに属するものの中で、実際の名前に“エール”とつくビアスタイルをいくつか紹介しましょう。

  • ペールエール

イギリスの伝統的なビールです。当時一般的だったビールと比べて淡色であったことから、「淡い」という意味のペールと表現され、ペールエールと呼ばれるようになりました。フルーティーな香りがありつつ苦味も強く、すっきりとした味わいです。

  • イングリッシュスタイル・ブラウンエール

イングランド北部で誕生したイングリッシュ・ブラウンエールは、ペールエールとは異なり、口あたりのやさしい苦味も抑えられたビールです。その味は甘くコクのあるものから、キレの良いものまで幅広くつくられています。色も茶色から濃い銅色まであります。特徴的な香りはローストした麦芽によるものです。

  • アイリッシュエール(レッドエール)

ペールエールの一種ですが、アイルランドが発祥のビールです。赤みのある茶色のために、レッドエールとも呼ばれます。マイルドな味わいで、カラメル麦芽による甘い香りが口の中に広がります。苦味やアルコール度数も弱めなのでビールが苦手な方でも飲みやすいです。

  • IPA(インディアペールエール)

IPA(読み方はアイピーエー)は強い苦味と高めのアルコール度数が特徴です。それらの特徴の発端はその起源にあります。18世紀末頃に誕生したとされていますが、イギリスからインドへビールを輸送するのに劣化を防ぐ必要がありました。そこで大量のホップを使用した結果、アルコール度数が高く、苦味の強いビールとなったのです。

エールビールを飲むのに適したグラス

それぞれのビアスタイルには飲む際の適温があるように、グラスにも向き不向きがあります。エールビールの場合は豊かな香りが特徴ですが、この特徴を最大限に活かすならば口の広いグラスで飲むのがよいでしょう。より具体的に言えば、例えばペールエールの場合はパイントグラスがよいとされています。グラスにこだわることでそれぞれのビールの良さをさらに引き立てることができます。ぜひスタイルに合わせてお選びください。また、そのようにグラスにまでこだわったビアバーを見つけるのもおすすめです。

Mattias

エールビールまとめ

ラガービールとは醸成方法も日本での流通量も違うエールビールは、きっとビールの違った側面をあなたに見せてくれるでしょう。喉の渇きを一瞬にして潤すようにラガービールをゴクゴクと飲むのはもちろんビールの醍醐味ですが、たまにはエールビールを選んでみませんか。まずその芳醇な香りを楽しみ、続いてゆっくりと時間をかけて味わってみる。そんなふうにして一杯のビールを堪能するというのも、また至極の時間です。エールビールを飲みながら時には人生を振り返ってみる。また時には醸造家のビールに対するこだわりに思いを馳せてみる。そんな風にしてビールがあなたの大切な時間のパートナーでいることを願ってやみません。

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