クラフトビール 「美味しい!」を決めるのは「相性」

美味しいクラフトビールと美味しくないクラフトビール。あなたはどっちを飲みたいでしょうか。もちろん答えは美味しいクラフトビールですよね。

では、「美味しいクラフトビール」の定義とは何でしょうか。今度は一筋縄ではいかないような質問です。誰もが納得する答えを探し出すのは困難なようですが、しいていえば、「あなたの好みに合うビール」と言えるでしょうか。漠然とした答えに納得しない方もおられるかもしれませんね。しかしこれはとても重要なことなのです。特にクラフトビールのおいては。なぜなら「個性」を主張しそれを大事にする飲み物こそクラフトビールだからです。

その個性にあなたの味覚が合えばあなたにとって美味しいビールと評価されますし、合わなければ美味しくないビールとレッテルを貼られてしまうのです。つまり最初から「美味しいビール」「美味しくないビール」が存在するのではなく、飲み手との相性で決まるということです。

美味しいクラフトビールにたどり着くにはまずクラフトビールのことを少しだけ知ってみてください。そして次にあなた自身の好みに気づいてください。この二つをするためのヒントをこちらでご紹介いたします。

クラフトビールのことを知ろう

クラフトビールはこんなビール

細かい説明は他の記事に譲るとしますが、クラフトビールとは醸造家の個性が光るこだわりのビールのことです。今でこそクラフトビールブームを受けて大手ビール会社もこの市場に参入していますが、元々は小規模ブリュワリーがつくるビールを指していました。大手ビール会社が製造する”一般的な”ビールは、大量生産するためにどうしても万人受けが求められます。優等生的なのビールと言えるかもしれません。目を閉じた状態で各社のビールを飲んでみて、銘柄を当てられる人は意外と多くありませんが、それは無理もないことかもしれません。なぜならこれらのビールは世界に数あるビアスタイルの中で、どれも共通してピルスナーという種類だからです。

クラフトビールの種類

世界には多数のビアスタイルが存在するとお伝えしましたが、なんとその数は100を超えます。もし一般的なビールしか飲んだことがなく、ビールが苦手だと思っている方は、ひょっとしたらピルスナーが苦手なだけかもしれません。ここで他の代表的なビアスタイルをいくつかご紹介しましょう。

ペールエール

モルトの甘味やシトラスの爽やかな香りが楽しめる銅色のビールがペールエールです。最近ではこのスタイルのビールを一般的なスーパーでも見かけるようになりましたので、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

IPA

クラフトビールブームを押し上げているスタイルとの一つがこのIPAです。(読み方はアイピーエー)ホップが大量に使われているため苦みが強いのが特徴ですが、単に苦いだけでなく、柑橘系の香り(グレープフルーツやオレンジ)も感じられます。最初は苦手とする人も少なくありませんが、飲みなれてくると癖になるスタイルです。

ヴァイツェン

ビールは基本的に大麦麦芽で作られますが、小麦麦芽が50%以上使用されているのがこのヴァイツェンです。IPAとは反対に、苦みが少ないのが特徴です。バナナのような香りも感じられる飲みやすいスタイルです。ビールの苦みが得意でない人にもおすすめです。

クラフトビールのあなた自身の好みを知ろう

まずは美味しく飲みたい相手を知るべく、クラフトビールの簡単な説明と主要スタイルを3つ紹介しました。次に必要なのが、あなたがご自身のビールの好みを知ることです。奥深いビールの世界ですから、単に「苦くないビール」が好きという程度では、好みのスタイルや銘柄にたどり着けないかもしれません。ぜひ次の要素のついて考えてみてください。

人間にも一目ぼれというものがあるように、ビールも一目見てなんとなく美味しそうと思う色があなたにもあるはずです。ビールって黄金色じゃないの?と思われた方は、まだピルスナースタイルしか知らないのかもしれませんよ。スタウトなどの黒ビールは、ご存知の通り黒色ですし、琥珀色したIPAや、赤褐色のアメリカンスタイルもあります。確かに黄金色のビールは多いですが、その濃淡はスタイルによって様々です。あなたが惹かれるのは何色でしょうか。

  • 香り

ビールの香りを生み出しているのは、主に原材料のモルト、ホップ、酵母と副原料です。醸造家はこれらの無数の組み合わせの中から、こだわりの銘柄をつくりだしているのです。それぞれについて見ていきましょう。

  • ホップ

ホップは品種や産地で香りが様々で、フローラルな香りがするものもあれば、スパイシーな香りがするものもあります。

  • モルト

香ばしさを感じさせるのがモルトです。あるビールが焼いたパンやコーヒーの香りがすると表現される場合には、モルトが強いスタイルと言えるでしょう。

  • 酵母/副原料

バナナのような香りがする場合、それは酵母の働きです。また副原料に果物が使われている場合には甘酸っぱい香りが楽しめますし、コリアンダーなどが入ればスパイシーな香りが特徴のビールとなります。

  • 味わい/苦み

最後に、あなたの好みを左右するのがもちろん味ですよね。比較的甘いもの、酸っぱいもの、苦いものと、それぞれのクラフトビールには特徴があります。そのときの気分によって美味しいと感じる味が変わることもありますよね。また、最初は苦手でも何度か飲んでいくうちに、むしろお気に入りの味になっていることもあるでしょう。

クラフトビール 「美味しい!」のまとめ

クラフトビールを知るとともにあなた自身の好みに気づくことができれば、きっとお気に入りのクラフトビールに出会えるはずです。ビール好きの方には「究極の一杯」に出会うべくぜひ探求していただきたいですし、ビールが苦手な方にもどうか「ビール=自分に合わない」と決めつけないでいただければと思います。人が勧めたものが自分にとって美味しいビールとは限りません。あなたと「相性」ピッタリのビアスタイルを、ぜひ見つけてみてくださいね。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ

ふわっと軽やか、華やかな香り
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ

爽やかなりんごジャムの酸味
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ

麦芽100%
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ

オレンジピールの爽やかな香り
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。

Magia Rossa マジア・ロッサ

麦芽の芳醇さとオレンジの香り
琥珀色で、甘く麦芽の味わい豊かなウィートエール。
麦芽の香ばしさとオレンジピールの爽やかさのバランスが絶妙です。

Matthias マシアス

濃厚なはちみつの香り
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ

深いコクの芳醇なダークエール
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。

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マイエッラビール編集部

マイエッラビール(Maiella Beer)はイタリアの中部・アブルッツオ州マイエッラ地方の醸造所で丁寧に作られる、オーガニックビール。酵母の味わいと豊かな香りが特徴のこのビールは、ブルワリーの人々により厳選された素材と丁寧な製法から生み出されてます

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