疲れた仕事帰り、プシュッとビールの缶を開けるあの瞬間。その日の嫌なことを全て吹き飛ばしてくれるような気持ちにさせてくれます。コンビニでビールを選び、すぐ飲んでしまうのもいいですが、今日はいつもより少し贅沢にビールを楽しんでみませんか?一日のご褒美に極上のビールを飲みましょう。
家で飲むビールとお店のビールの飲み方の違い
家で飲むビールと、居酒屋で生ビールを頼むとなんだか違う感じがしませんか?実は、スーパーやコンビニで売られている缶ビールもほどんどはお店で飲むビールと同じ、“生ビール”です。では、なぜあんなにも違うのか。それは、ビールサーバーを使って注がれるからです。ビールサーバーは、樽の中のビールに炭酸ガスを送り込むことで注がれます。この炭酸ガスをビールの温度によって調整できる仕組みになっているのです。炭酸ガスが、お店で飲むビールの鍵を握っていたのですね。しかし、家ではビールサーバーはありませんし、炭酸ガスを送り込むことはできません。どのようにしたらいいのでしょうか。次の章から説明していきます。

飲み方の前にビールの保管方法
ビールはまとめて購入することもありますよね。家で冷えていると飲みたいときに飲むことができて、最高です。一番おいしい状態で飲むにはどのように保存しておくのがいいのでしょうか。それは次の2点がポイントです。
ビールはラベルを見て保存場所を確認する
ビールのラベルを見てください。「要冷蔵」の文字の有無によって、保管場所が変わってきます。実は、クラフトビールは要冷蔵の場合が多いです。それは、加熱処理やろ過などをおこなっていないからです。つまり、製造過程によって保存方法も変わります。クラフトビールを購入したら、要冷蔵の文字がないかよく確認し、記載があれば冷蔵庫で保存しましょう。
通常コンビニ等で売っている缶ビールであれば、要冷蔵ではなく、冷暗所で保存する記載があります。その場合は、直射日光と暑い場所は避けて、家の涼しい場所で保管してください。芳香剤や、防虫剤といった匂いの強いものと一緒に保管すると、匂いがビールに移る可能性がありますので注意が必要です。

買ったら早めに飲む
ビール工場でビールを飲んだことはありますか?実は、ビールが一番おいしいのは作りたての状態です。鮮度がいいからおいしいのですね。もちろん、ビールには賞味期限があり、缶ビールであればだいたい製造から9ヶ月の賞味期限が設定されています。この賞味期限内であれば、おいしくいただけるのですが、よりおいしく飲むならば製造年月日に近いビールを選ぶといいでしょう。そして、早めに飲む。これがおすすめです。

缶とグラスの違い
家で飲むとき、缶ごと飲む場合と、グラスに注ぐ場合がありますが、味に違いはあるのでしょうか。よくグラスに注いだほうがおいしいと言いますがそれは本当でしょうか。実はこれはどんな味を好むかによって変わってきます。
強い炭酸と、弱めの炭酸はどちらのビールがお好きですか?炭酸が強く飲みたい場合は、缶の状態をおすすめします。缶のままだと、炭酸ガスが抜けることなく飲めるため、炭酸の刺激を感じやすいのです。また、缶の状態は泡がたつわけではないので、泡のクリーミーさは楽しめません。
グラスに注ぐ場合は、炭酸ガスは缶に比べて抜けてしまいますが、泡をたてることができれば泡立ちも楽しむことができますね。飲むグラスによっても、味の変化が楽しめます。キンキンに冷やしたグラスで飲むビールも最高ですよね。この泡立ちやグラスについては次の章で詳しく見ていきます。

ビールの注ぎ方とグラスで自分好みの飲み方を知る
家でビールを飲むとき、グラスにこだわって飲むと、それだけで幸せな瞬間になります。そのためには、自分がどんなビールを飲んでいるか?を考えてみてください。ビールの種類によって、選ぶグラスも変わってきますよ。
喉越しを楽しむか香りを楽しむか
ゴクゴク!と飲むならば、ジョッキか、細長くスラッとしたグラスがいいでしょう。飲んだときに、すっと喉に炭酸が伝わってくれます。例えば、ラガービールを飲む場合は、細長いグラスがおすすめです。対して、エールビールのような香りをしっかりと楽しむビールならば、慎重が低めの丸っこいグラスもいいですよ。香りがグラスの中で回ってくれるので、芳醇さが味わえます。どんなビールが好きかによって選ぶグラスも変わってくるのです。
泡を楽しむ注ぎ方は焦らないこと
お酌をするときに、グラスを傾けてもらいますよね。家で楽しむときはぜひ、グラスは傾けず、置いたままにしてください。そこに、ゆっくりと、そして勢いを増すように注ぎましょう。泡でいっぱいになったらここからが、見せ所ですよ。
泡だらけになると、がっくりくることがあるかもしれません。心配無用です。待っているうちに泡の粒が揃ってきて、細かい泡だけになっていきます。焦らずに待ちましょう。
泡が収まったら、少しずつ、グラスのふちから継ぎ足してください。これで完成です。グラスを傾けて一気に注ぐのではなく、少しずつ注いだほうがいいのですね。つい焦ってしまいがちですが、自宅でのんびり飲むのなら、ゆっくりと注ぎましょう。焦らないことが重要ですよ。
粋なビールの飲み方は割って楽しむ
いつもと違うビールを楽しむ方法の一つとして、アレンジがあげられます。ビールを思い切って、自分流にアレンジしてみませんか?どうやってアレンジするのか。それは好きなもので割るのです。いわゆるビアカクテルですね。ジンジャエールや、トマトジュースなど、定番のビアカクテルもあります。しかし、今回ご紹介したいのは“カルピス”です。子どもはみんな好きなカルピスが少し大人の味になりますよ。カクテルの名前は「ダブルカルチャード」です。ビールとカルピスの割合は、6:1。これは試してみたくなりますね。柑橘系のビールを使うことで、よりさっぱりと飲みやすいビールに変身します。ビールが苦手な友達が来たときでも、楽しめそうですね。
家飲みを極上の幸せに変えるビールの飲み方のクロージング
家で飲むビールが幸せな瞬間をもたらしてくれたら…。その願いを叶えるためには、好きなビールと好きな飲み方を知ることがポイントです。自分の好みを知って、それを実現するグラスや飲み方を見つければいいのですね。炭酸が強め、クリーミーな泡、ビールの香り…どんなビールが好きなのかを考えることから始めましょう。くれぐれも買いすぎずに、おいしい状態で飲めると一番ですよ。お店でなくとも、自分にとっておいいしいビールを見つけたいですね。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。


Matthias マシアス
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。