最近はスーパーやコンビニなどで様々な種類のビールが市販されています。中でも最もポピュラーなのが「ピルスナー」という種類のビール。この記事ではピルスナーがどんなビールなのか解説するとともに、合わせて食べたいおすすめの料理をご紹介します。
日本人にもなじみがある味わい「ピルスナー」とは?

普段ビールはあまり飲まないという人でも、一度は「ピルスナー」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?「ピルスナー」は100種類以上あるビールのスタイル(味わいや香りによって生まれるビールの違い)の1つで、私たち日本人にとって最も馴染みがあるビールです。
そんなピルスナーが生まれたのは、1842年。チェコのピルゼンで作られた「ボヘミアンピルスナー」が始まりとされています。その後ドイツでもっと色が淡く、軽くドライな味わいの「ジャーマンピルスナー」が作られるようになりました。日本のビールはこの「ジャーマンピルスナー」をお手本にしています。
ピルスナーの特徴は、なんといってもその軽やかな味わいと爽快なのど越しです。エールタイプのビールに比べて味に個性がないので、ゴクゴク飲めます。
現在世界で流通しているビールの70%、日本で流通しているビールの99%はこのピルスナータイプです。
ピルスナーに合わせるならこの料理!
ビールをもっと美味しく味わいたいなら、ペアリングにも気を配ってみましょう。軽やかな味わいと爽快なのど越しが楽しめるピルスナーには、次のような料理を合わせるのがおすすめです。
鶏の唐揚げ

さっぱりとした味わいのピルスナーは、揚げ物との相性が抜群です。特に「鶏の唐揚げ」など食べた後に口の中が脂っぽくなる料理と合わせてみましょう。
とんかつやフライドチキンとの相性も良いです。
ソーセージ

チェコで生まれたのち、ドイツでも作られるようになったピルスナーは、ドイツ名物のソーセージとも相性が良いです。あまり香りが強くないビールなので、ハーブや香辛料の香りが効いたものと合わせてもソーセージの味を邪魔しません。
餃子

日本では定番の組み合わせですが、ピルスナーは餃子との相性も抜群です。餃子は多めの油でパリッと揚げ焼きにするとさらに相性が良くなります。
焼肉

こってり・スタミナ系の代表でもある焼肉と合わせてみるのも良いでしょう。タレ・塩選ばずに合わせられるのもピルスナーの魅力です。
ビール好きにおすすめのピルスナー4選
それでは、ビール好きにおすすめのピルスナーを4本ご紹介しましょう。
箕面ビール・ピルスナー
大阪府箕面市にある「箕面ブリュワリー」で作られているピルスナーは、一般的なジャーマンスタイルのピルスナーと違い、チェコで生まれたボヘミアンスタイルのピルスナーに近い味わいのピルスナーです。
ジャーマンピルスナーは、どちらかというとキリッとした苦みが強く感じられる味わいですが、ボヘミアンピルスナーはホップの苦みよりもモルトの穏やかな香りが前に出てくる優しい味わいとされています。
ボヘミアンスタイルで作られている「箕面ビール・ピルスナー」も例外ではなく、ピルスナースタイルのキリッとした苦みが苦手な人でも比較的飲みやすいピルスナーです。
メーカー:箕面ブリュワリー
アルコール度数:5%
容器タイプ/容量:瓶/330ml
コエドブルワリー・COEDO 瑠璃~Ruri~
埼玉県入間市の「コエドブルワリー」で作られている「COEDO 瑠璃~Ruri~」は、ノーブルホップを使って作られた上品な味わいのピルスナーです。しっかりとした苦みが感じられるだけでなく、爽やかなのど越しも楽しめます。
苦みはしっかりしていますが、決して飲みにくくなく、スムーズなテクスチャーも人気のポイント。後味もクリアなので、色々な料理と合わせて楽しんでみてください。
メーカー:コエドブルワリー
アルコール度数:5%
容器タイプ/容量:缶/350ml、瓶/333ml
小樽麦酒 ピルスナー
北海道小樽市の「北海道麦酒醸造」で作られている「小樽麦酒 ピルスナー」は、新鮮なアロマホップをふんだんに使って作るチェコの伝統的な作り方にのっとって作られたピルスナーです。
有機麦芽・有機ホップを使って作られたピルスナーの飲み口はとてもスムーズで、軽やか。飲み飽きしない味わいが多くの人に好まれています。
メーカー:北海道麦酒醸造
アルコール度数:4.9%
容器タイプ/容量:缶/330ml
カールスバーグ
「カールスバーグ」は世界150か国以上で親しまれているデンマークで作られたピルスナーです。雑味のないクリアな苦みとマイルドな味わいが特徴です。
オリジナルのホップエキスを使用しており、華やかな香りが楽しめるのもポイント。
スッキリとしていて軽い飲み口なので、ビール初心者でも飲みやすいと人気があります。
メーカー:カールスバーグ
アルコール度数:5%
容器タイプ/容量:瓶/350ml、缶/330ml
まとめ
日本人に最も馴染みがあるビールと言っても過言ではないピルスナーは、万人受けする軽やかな味わいと爽快なのど越しが特徴です。今度ビールを飲むときは、そのビールのスタイルにも注目してみてください。ビールは料理と合わせて楽しむことでもっと美味しくなります。ぜひ今回ご紹介したような料理と合わせてペアリングも楽しんでみてくださいね。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。


Matthias マシアス
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。