ビール好きを公言してはいるもののラガービールとエールビールの違いって以外と説明が難しいものです。ラガーとエールの違いはこうだよ!ってスパっと言えれば、今年の夏はビアガーデンでビール女子にモテモテになれるかも。逆にラガーとエールの違いはビール通にとって基本中の基本なのでビール女子と飲みに行く予定がある方は最低限必要な知識として押さえておきましょう!

ラガー酵母とエール酵母
1つの目のポイントは酵母が違うということです。
ラガービールはラガー酵母で作ったビール。エールビールはエール酵母で作ったビールとなります。
そもそも酵母はお酒を造るに必ず必要なものです。ワインにはワイン酵母、日本酒には日本酒酵母、とそれぞれのお酒を造る為に、それぞれの酵母があります。
酵母=微生物です。酵母は1000分の1mmサイズの微生物です。
つまり天然酵母と呼ばれるものは自然に存在している微生物のことを指しています。
一方で天然酵母でない酵母というのは、人工的に作られた酵母(微生物)ということになります。
前提としてビールは酵母で作られているということをまずは理解しましょう!

15℃以下発酵と18~24℃発酵
ラガー酵母の発酵温度は15℃以下になります。
一方でエール酵母の発酵温度は18℃~24℃とラガー酵母と比べて高いのが特徴です。
発酵温度の高いエールビールは多くのエステルを発酵時に生み出します。エステルという物質がエールビールの芳醇で豊かな香りのもととなる成分です。エステルは果物のようなフルーティーな香りが特徴です。
私達がエールビールから感じるあの香りの正体はエステルという物質なのです。
発酵温度の低いラガーではエステルの分泌量が少ない為、香りが少なくスッキリした風味になるということです。

下面発酵と上面発酵
これは聞いたことある。という方も多いのではないでしょうか。
ただ良く間違えて解釈されている方がいらっしゃるのでここは要注意です。良く間違える例としてはラガーは下面発酵だから下の方で発酵していて、エールは上面発酵だから上の方で発酵しているという解釈です。
これ全く違うので気をつけてくださいね。
発酵自体はどちらも上下関係なく全体的に行われます。
重要なのは発酵後の酵母の動きです。
ラガー酵母は発酵後、下に沈みます。
エール酵母は発酵後、浮上します。
下面発酵と上面発酵は発酵後の酵母の動きだということを理解しましょう!

ラガービールとエールビールの違い3つのポイントまとめ
1、ビールは酵母でできておりラガー酵母とエール酵母という別の酵母からできている。
2、ラガー酵母は15℃以下の発酵、エール酵母は18~24℃で発酵をする。発酵温度の高いエールは香りが豊かになるエステルが生まれる
3、下面発酵と上面発酵は発酵後の酵母の動きである。
日本では1994年の酒税法改正までビール事業者への基準が厳しくほとんどがラガービールしか市場に流通していませんでした。
1994年の法改正以降に日本のエールビールの歴史が始まったといっても過言ではありません。
その為、日本人でラガービールとエールビールの違いを明確に認識している方も少ないのが現状です。
様々な種類のビールが今ではコンビニでも買えるようになっています。ちょっとした知識をつける事でビールを飲む楽しみが何倍も増えるはずです。
エールビールの知識をより深めたい方はこちら

Novi Luna ノヴィ・ルーナ
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。


Matthias マシアス
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。