ビールの種類

ビールには様々な種類があります。

近年のクラフトビールブームにより、国内でも個性的なビールに出会う機会がどんどん増えてきております。

皆様の中にも既にたくさんの種類のクラフトビールを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなクラフトビールの種類についてご紹介していきたいと思います。

ビールに使われる原料

クラフトビールの種類についてご紹介する前に、まず、ビールはどのようにして作られるのかについて触れておきましょう。

ビールづくりには主に「麦芽」、「ホップ」、「酵母」、「水」が使用されます。これらの原料の使い方を微妙に変えることで、様々なの種類のビールを作ることができます。

原料の種類はとても豊富で、その組み合わせも無数にあります。例えば、どんな麦芽をどのようにブレンドするか、ホップを醸造過程のどのタイミングで入れるのかなど、ブルワーの知識と経験による試行錯誤が繰り返されて一つのビールが出来上がるのです。

ビアスタイルとは

クラフトビールはそのビアスタイルによって、100~200もの種類に分けることができます。そして、今でも新しいビアスタイルが生まれ続けているのです。

ビアスタイルとはビールの種類を決まったカテゴリに分類したもののことを言い、単に「スタイル」とも言います。

ビールのスタイルを決める要素はビールづくりに必要な原料や、作り方、そのビールが誕生した背景の違いなどによって細かく分類されます。

例えばビールには薄い黄色のものから黒いものまでありますが、それらの色の違いでもスタイルは分けられます。代表的なものだと、淡い(pale)色のペールエールや、レッドエール、ブラウンエール、シュバルツ(ドイツ語で「黒」)などがあげられます。

また、ビアスタイルは使用するビール酵母や醸造方法によっても、上面発酵ビール、下面発酵ビール、その他のビールと、大きく3種類に分けることができます。

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上面発酵ビール=「エール」

上面発酵ビールは「エールビール」とも呼ばれ、エール酵母を使って醸造したビールのことを言います。

エールビールは20度前後の比較的高い温度で発酵させることが多く、発酵期間が短いのが特徴です。発酵中に酵母が麦汁の表面に浮かび上がる特徴があるので、上面発酵ビールと呼ばれます。

ホップ由来のフルーティな香りと豊かな味わいがあるのが、エールビールの特徴です。

代表的なエールビールとして、「ペールエール」や、「IPA」、「スタウト」等が挙げられます。

下面発酵ビール=「ラガー」

一方、下面発酵ビールはラガー酵母を使って醸造したビールのことを言い、「ラガービール」と呼ばれます。

ラガービールに使われる酵母は発酵の後半にタンクの底に沈む特徴があります。

ラガービールは5度から15度と低めの温度帯で、1カ月以上の期間をかけて発酵させます。

「ラガー」とはドイツ語で「貯蔵」を意味する言葉で、低温で熟成させるため、雑菌が繁殖しにくく、貯蔵がしやすかったため、「ラガー(貯蔵)ビール」と呼ばれるようになりました。

雑菌が入らず、品質が変化しにくいラガービールは大量生産にも向いていたため、徐々に世界のビール生産量の大部分を占めるようになっていきました。

実は日本でもこれまで大手のビール会社で作られるビールは9割以上がこのラガービールでした。現在ではクラフトビールの流行りの波に乗り、徐々にラガービール以外のビールも生産され、よく目にするようになってきています。

すっきりしたキレのある飲みごたえが特徴のビールで、代表的なものとしては「ピルスナー」、「シュバルツ」等が挙げられます。

上面発酵ビール(エール)や下面発酵ビール(ラガー)以外にも自然の酵母を使って醸造する自然発酵ビールや日本酒酵母を使ったビール、エール酵母とラガー酵母を両方使ったハイブリッドなビールも存在します。

自然発酵ビール

自然発酵ビールとは、木樽や醸造所にもともと住んでいる酵母を利用して作るビールのことです。

つまり、培養管理されていない自然に浮遊している酵母をそのまま麦汁に溶け込ませるという特殊な醸造方法で作られるビールなのです。

自然発酵ビールは通常よりはるかに長い発酵期間を設け、中には3年以上も発酵させるものもあります。

自然発酵ビールの代表的なものとして、「ランビック」というスタイルがあります。

ランビックは強い酸味と独特な香りが特徴的なビールです。

ビアスタイルを知ればもっとビールが楽しくなる

このように世の中にはたくさんのビアスタイルが存在し、クラフトビールを飲むことができる機会もこれからますます増えていきます。ビアスタイルを知ることで、例えば、お店のメニューを見てビールの味が想像できたり、自分の好きなビールを見つけることができたりします。

この機会に皆さんもビアスタイルを知り、クラフトビールについての理解を深めていきましょう。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ

ふわっと軽やか、華やかな香り
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ

爽やかなりんごジャムの酸味
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ

麦芽100%
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ

オレンジピールの爽やかな香り
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。

Magia Rossa マジア・ロッサ

麦芽の芳醇さとオレンジの香り
琥珀色で、甘く麦芽の味わい豊かなウィートエール。
麦芽の香ばしさとオレンジピールの爽やかさのバランスが絶妙です。

Matthias マシアス

濃厚なはちみつの香り
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ

深いコクの芳醇なダークエール
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。

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マイエッラビール編集部

マイエッラビール(Maiella Beer)はイタリアの中部・アブルッツオ州マイエッラ地方の醸造所で丁寧に作られる、オーガニックビール。酵母の味わいと豊かな香りが特徴のこのビールは、ブルワリーの人々により厳選された素材と丁寧な製法から生み出されてます

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