クラフトビールはこうして作られている!? クラフトビールの作り方とは?

普段、クラフトビールを楽しんでいても、クラフトビールの作り方までは知らないという方は多いのではないでしょうか? クラフトビールにはどんな原料が使用され、どんな工程を経て作られているのか、順に詳しくご紹介いたします。

クラフトビールの原料とは?

クラフトビールの原料は、大きく分けると5つに分類することができます。

それでは、順に詳しく見ていきましょう。

【その1 モルト(麦芽)】

モルトとは、漢字で「麦芽」と書くことからもわかるように、麦を発芽させたもののことをいいます。モルトはビールの「味」、「色」、「香り」のもとになります。

モルトには「ペールモルト」、「ウィートモルト」「ウィンナーモルト」「カラメルモルト」「チョコレートモルト」「ブラックモルト」などの種類があり、クラフトビールを作る際に主な原料として使われています。

【その2 ホップ】

ホップは丸くてアスパラガスの上部のような形をしているアサ科つる性の植物です。ホップはクラフトビールの苦みや香りのもとになります。

ホップには「ファインアロマホップ」「アロマホップ」「ビターホップ」の3種類があります。

【その3 水】

水はクラフトビールの90%以上を占めるものであり、クラフトビールを作る上で重要な原料のひとつです。水は大きく分けると、硬度の高い「硬水」と硬度の低い「軟水」の2種類があります。水によって、クラフトビールの味が左右されるため、影響力の高い原料であるといえるでしょう。

【その4 酵母(イースト)】

酵母は、イーストとも呼ばれる微生物のことです。酵母は大きく分けると、「上面(エール)発酵酵母」と「下面(ラガー)発酵酵母」と「野生酵母」の3種類があります。このことからもわかるように、「エールビール」と「ラガービール」、「自然発酵ビール」のどのクラフトビールになるかの決め手となるのは、この酵母です。

【その5 副原料】

副原料とは、ビールの味を左右するために使用するための原料です。クラフトビールの中には、副原料が使用されているものと使用されていないものに分かれています。たとえば、「ハーブ」や「着色料」、「野菜」や「フルーツ」、「香辛料」や「とうもろこし」などが副原料にあたります。また、副原料として使えるものは日本では酒税法において定められているのですが、酒税法が改正されたことにより、日本でも副原料として使用できるものが増えました。

クラフトビールの作り方とは?

クラフトビールの作り方は、6つの工程に分けることができます。それでは、順に詳しく見ていきましょう。

【その1 製麦】

クラフトビールを作る最初の工程は「製麦」です。「浸麦」と呼ばれる麦を水に浸して発芽させる工程を経て、発芽させ、発芽の成長を止めると同時に乾燥させる「焙燥」やロースターでローストする「焙煎」を行い、麦芽をつくります。

【その2 仕込み】

麦芽ができたら粉砕し、お湯と(副原料を使用する場合は副原料も)一緒に混ぜ合わせ、それぞれの栄養素に分解する「糖化」を行います。糖化した後は、麦汁を濾過し、煮沸、冷却して仕込みの工程は終了します。

【その3 主発酵】

主発酵では、麦汁からアルコールと二酸化炭素(炭酸ガス)を作り出します。このとき、発酵の度合いによって、クラフトビールのアルコール度数と味が決定されます。

【その4 後発酵(熟成)】

熟成するときには2つの発酵方法があります。それは「上面発酵」と「下面発酵」です。下面発酵は約1ヶ月間と熟成期間が長いのに対し、上面発酵はそれよりも熟成期間が短いといった特徴があります。熟成させることにより、不快な匂いを変化させ、クラフトビールの香りを良くすることができます。熟成期間は作られるクラフトビールによって違いがあり、正しく行わないと品質を損なう工程でもあります。

【その5-1 濾過】

熟成が終わったら、濾過をして、クラフトビールの中にある酵母を取り除きます。

※濾過しない場合は、熱処理をします。

【その5-2 熱処理】

熟成が終わったら、熱処理をして、クラフトビールの酵母の働きを止めます。

※熱処理をしない場合は、濾過をします。

【その6 パッケージング】

できあがったクラフトビールを「ビン」、「缶」、「樽」に入れることをパッケージングといいます。

このようにして、クラフトビールはいくつもの工程を経て、作られています。パッケージングまで終わったクラフトビールは、市場に出荷され、消費者の元にやってくるのです。

クラフトビールの作り方まとめ

クラフトビールの作り方からもわかるように、同じ工程を経て、クラフトビールはできあがります。ですが、原料のモルト、ホップ、水、酵母、副原料の組み合わせや発酵の度合によって、さまざまな味わいのクラフトビールを作ることができるのです。クラフトビールの作り方を知ることによって、クラフトビールの奥深さを楽しんでくださいね。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ

ふわっと軽やか、華やかな香り
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ

爽やかなりんごジャムの酸味
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ

麦芽100%
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ

オレンジピールの爽やかな香り
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。

Magia Rossa マジア・ロッサ

麦芽の芳醇さとオレンジの香り
琥珀色で、甘く麦芽の味わい豊かなウィートエール。
麦芽の香ばしさとオレンジピールの爽やかさのバランスが絶妙です。

Matthias マシアス

濃厚なはちみつの香り
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ

深いコクの芳醇なダークエール
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。

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