クラフトビールをより一層美味しく楽しむためには、温度とグラスが重要です。今回はクラフトビールをより美味しく飲むためのグラスの選び方についてご紹介いたします。

クラフトビールの種類によって、グラスを変えた方がいいって本当?
クラフトビールには、多くの種類があり、その特徴は実にさまざまです。それらの特徴を生かした飲み方をするためにクラフトビールによって、適したビアグラスが異なります。ですから、クラフトビールを飲むときは、種類によってグラスを変えた方がより美味しく飲めるといえるでしょう。

クラフトビールを飲むためのグラスにはどんな種類があるの?
クラフトビールを飲むときに使用するグラスは、大きく分けるとビアグラスに分類されます。ビアグラスには、異なった特徴があり、クラフトビールに合わせてつくられています。では、ひとつずつ順に見ていきましょう。
【ティアドロップ型のグラス】
中央部分がふくらみ、上下が細いタイプのビアグラスです。ティアドロップ型のグラスの特徴は、泡立ちがよく、ホップの香りを楽しむのに適している点です。「ホワイトエール」や「ピルスナー」、「ペールエール」という種類のクラフトビールに向いています。ピルスナーは、ティアドロップ型のグラスだけでなく、ピルスナーグラスと呼ばれる背の高いグラスでも美味しく味わえます。
【ラガーグラス】
下部分が少しくびれている細長いグラスです。苦味をしっかりと感じることができるつくりが特徴です。ラガービールをはじめ、「黒ビール」や「泡を立てずに飲むIPA」などに向いています。
【IPAグラス】
ティアドロップ型のグラスよりも少しほっそりしたい形としっかりとした足つきが特徴的なグラスです。その名の通り、「IPA」という種類のクラフトビールに向いています。
【チューリップ型のグラス】
上部分がくびれ、下になるにつれふくらんでいる足つきのビアグラスです。IPAグラスと形が似ているといった特徴もあります。「エール」という種類のクラフトビールに向いています。
【聖杯型のグラス】
聖杯のような形をしたビアグラスです。「トラピスト」という種類のクラフトビールに向いています。
【シュタンゲ】
円筒の細長い真っ直ぐな形をしたビアグラスです。シュタンゲとは、棒という意味があります。泡が消えやすく、通常のビアグラスよりも小さいといった特徴があります。「ケルシュ」という種類のクラフトビールに向いています。
【パイントグラス】
パイントグラスには、上部に向かって広がりつつも最上部は最下部よりも細くなっている形が特徴的です。一般的な形のコニカルと呼ばれるタイプと、上部の途中の一部がふくらんでいるノニック(「欠けなし」という意味)と呼ばれるタイプの2種類があります。アメリカとイギリスでは形が異なるといった特徴もあります。「ペールエール」という種類のクラフトビールに向いています。
【ヴァイツェングラス】
上部分がぷっくりとふくらみ、くびれからそこまで緩やかなに広がっている形のグラスです。また、別名ジャイアントマルチファンクションと呼ばれています。フルーティーなアロマを感じることができるといった特徴があります。「ヴァイツェン」という種類のクラフトビールに向いています。
【パウラナーマスジョッキ】
ドイツのオクトーバーフェストで使用されている1リットル入る大きなジョッキです。「オクトーバーフェストビア」が注がれています。
このように、クラフトビールを飲むときに使用するビアグラスには、多くの種類があります。クラフトビールを選んだら、それに合せてビアグラスを選んでみましょう。

クラフトビールが美味しく飲めるグラスとは?
クラフトビールを美味しく飲むためには、それぞれの種類に合った形のビアグラスを使用することに目が行きがちですが、形だけでなく、素材によってもクラフトビールの美味しさが変わってきます。それでは、どのような素材のビアグラスがあるか詳しく見ていきましょう。
【銅製】
銅製のビアグラスは、銅の特性である熱伝導の良さが特徴として挙げられます。そのため、冷たいクラフトビールを注げば、冷たさを維持することができ、通常のビアグラスを使用するよりも冷たくて美味しい時間を維持ながら飲むことが可能です。
【備前焼】
備前焼のビアグラスは、キレイな泡が立つといった特徴があります。クリーミーな泡を楽しみたいときにぴったりです。
ビアグラスの素材はガラスだけではありません。どのようにクラフトビールを味わいたいかで素材にもこだわってみるとよいでしょう。
クラフトビールのビアグラスまとめ
クラフトビールには、それぞれの特徴に合わせたビアグラスが存在しています。ビアグラスにもこだわることで、クラフトビールをさらに美味しく飲めるので、ぜひご自分の好きなクラフトビールに合ったビアグラスを見つけてみてくださいね。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。


Matthias マシアス
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。