じっくり味わって飲みたい濃厚な味わい。黒ビールの王様「インペリアルスタウト」の楽しみ方

大きめのジョッキでグビっと飲むビールはもちろんおいしいですが、ワインのようにじっくりと味わって飲むビールもおすすめ。アルコール度数が高めでコクのある「インペリアルスタウト」は、とくに冬の寒い時期におすすめのビールです。「インペリアルスタウト」の特徴やおいしい楽しみ方をご紹介します。

ロシアの皇帝への献上品としてつくられた黒ビールの王様

英語で“頑丈な”という意味をもつ「スタウト」は、アルコール度数が高めでどっしりとした飲みごたえのある黒ビール。

同じ黒ビールの「ポーター」もアイルランド出身ですが、「スタウト」は「ポーター」から進化したものです。「ポーター」との大きな違いは焙煎した大麦を使用しているところ。これによって独特な苦みや芳醇なコクが生み出されています。

「インペリアルスタウト」は、「スタウト」をロシアの皇帝に献上するためさらに多くの原料を使い、よりいっそう贅沢に仕上げたのが由来。「ダブルスタウト」と呼ばれることもあります。

その味わいは重厚で香り豊か。一度飲んだら忘れないインパクトがあり、黒ビールの王様といっても過言ではないビアスタイルです。

飲みごたえは◎アルコール度数が10%を超えるものも!

「インペリアルスタウト」は、19世紀頃の大航海時代にイギリスからロシア、北欧などに輸出されていました。輸送距離は長く長期間におよび、品質を維持するためにアルコール度数を高く設定しています。

ホップを大量に投入することによって品質の維持をめざした「IPA」もそうであるように、保存技術が発達していなかった当時はいろいろな知恵や工夫によってビールのおいしさを保っていたのですね。

日本の大手ビールメーカーが販売するピルスナーのアルコール度数は4.5~5%ほどが一般的ですが、「インペリアルスタウト」は10%ほどある銘柄も!グビグビ飲むというよりは、ワインのようにグラスに注いでじっくり飲むのに向いています。

また、飲みごろとされる温度も10~13度前後とやや高め。キンキンに冷やして飲むというよりは、冷蔵庫から出してしばらく待って飲むのがよいといわれています。ゆったりとくつろぎながら飲むにはもってこいのビールですし、身体を冷やしたくない、寒い冬に飲むのもおすすめです。

ガツンとくるアルコール感が印象的ですが、苦みは意外と強くないのも特徴。まろやかでコクがあり、ビール特有の苦みが苦手という人にもおすすめのスタイルです。

おつまみには燻製やスイーツもおすすめ

ビールといえば枝豆!といったイメージがあるかもしれませんが、「インペリアルスタウト」の場合はどちらかというとビールの味わいに負けない濃厚な味のおつまみがよく合います。

たとえば、燻製したおつまみとの相性は抜群です。燻製のチーズや玉子、ナッツなどといっしょに楽しむとビールのおいしさがさらにアップ。燻製ならではの香ばしい香りが「インペリアルスタウト」の重厚な味わいとよく合います。

また、チョコレートやチーズケーキ、アイス、ティラミスなどスイーツとペアリングするのも◎甘いものといっしょにコーヒーを飲むような感覚で「インペリアルスタウト」を楽しむと、意外な相性の良さに気付けるかも?

「インペリアルスタウト」と相性の良いおつまみを見つけたいときは、味わいが負けないものor正反対なものを選べば失敗しづらいです。いろいろ試してみて、ベストペアリングを見つけてみてくださいね。

どれを飲めばいい?初めてにおすすめの銘柄をピックアップ

「インペリアルスタウト」をあまり飲んだことがない人におすすめなのは、箕面ビール「インペリアルスタウト」。2010年にはイギリスのビアコンペティションで世界No.1に輝いた実力派のビールです。

一般的な「スタウト」の2倍以上のモルトとホップを使用し、よりインパクトのある味わいに仕上げました。アルコール度数は8.5%と飲みごたえは十分ながら、焙煎したモルトの深い味わいとやわらかな飲み口は初めての「インペリアルスタウト」にもおすすめ!

さらに、サンクトガーレンの「インペリアルチョコレートスタウト」は発売から10年以上愛されるベストセラー。アルコール度数は9%とリッチな味わいで、麦芽、ホップ、酵母、水のみでチョコレートに似た芳醇な味わいを引き出したビールです。

ワインのように2年間熟成させることが可能で、うまく熟成させると複雑な甘みが出てくることもあるそうですよ。ビール上級者はぜひ試してみてください。

ちょっと大人な楽しみ方ができる!「インペリアルスタウト」はゆったり飲みたいビール

アルコール度数が高く重厚な味わいが楽しめる「インペリアルスタウト」は、まさに黒ビールの王様という呼び名にふさわしいビールです。

他の黒ビールとは一線を画したコクと香りは、いちど飲んだら忘れられなくなるかも。冬の寒い日など、ワインのように時間をかけてゆったり飲むのがおすすめ!自分だけのリラックスタイムや、大切な人とのひとときにぴったりのスペシャルなビールです。

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