「IPA」というビールを聞いたことはありますか?最近コンビニでも見かけるようになりました。しかし、「どんなビールなのか分からない」、「苦いって聞くけど本当?」といった声も耳にします。誰かにプレゼントするならば、苦すぎると口に合わないのでは…と不安になりますよね。IPAビールは実はプレゼントにおすすめです。この記事では、IPAビールがプレゼントに選ばれる理由や、IPAビールの種類、さらに、おいしく飲む方法をご紹介します。ビールが好きな方も、そうでない方も、IPAビールについて少し知ってみませんか?
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IPAとは
IPAビールってそもそも、どんなビールでしょうか。IPAビールとは、豊かな風味を持つエールビールの一種です。読み方は“イパ”ではなく、“アイピーエー”ですよ。具体的にどんなビールなのかご紹介します。
IPAビールの特徴
IPAビールの特徴は次の2つです。
・苦さ
・アルコール度数の高さ
ひとつずつ見ていきます。
苦さ
IPAビールを飲んだときに感じる、その苦さが特徴です。これは、大量にホップが使われているから出せる苦味です。ホップとは、ビールの原料となる植物です。苦味や爽快感といったビールの味を決める重要な役割を持っています。IPAビールにはこのホップがたくさん使われていて、苦味や独特な味が完成するのです。
アルコール度数の高さ
日本でよく販売されている缶ビールのほとんどが4%~5%程度のアルコール度数です。それに対し、IPAは5%~7%と度数は高め。IPAを飲んだときに感じるガツン!とくる味は、度数の高さも起因しているのでしょう。

IPAはインディアペールエールの略称
IPAビールとは、インディアペールエールの略称です。“インディア”とついていますが、実はインドではなくイギリス生まれです。18世紀末、インドでは生水が飲めないことから、在印のイギリス人に向けて、イギリスから届けていたのです。IPAはイギリスからインドに運ぶ際、品質が変わらないように考えられたビールでした。IPAの特徴である大量のホップとアルコールの強さが菌の繁殖を防いでいたのです。あの苦味と味には歴史的な背景があったのですね。
IPAはプレゼントに喜ばれる
IPAは、ビールが好きな人に贈ってほしいお酒です。なぜなら、日本で売っている缶ビールとはまた違った味わいが楽しめるから。そして、金額も少し高めで高級さもあるのです。ギフトとしてのIPAビールはどのように喜ばれるのかご紹介します。
苦いビールが好きな人におすすめ
IPAビールはあっさりとしたアメリカンラガーが好きな方には向かないかもしれません。ガツン!とくる味わいと、香り高さもあるビールです。そのため、どちらかと言えば「ゆっくりとお酒を楽しみたい」と思う方におすすめです。ワインやウイスキーのように香りも含めて楽しむことが好きな方に、ぜひ贈ってみましょう。
詰め合わせて飲み比べられるようにする
IPAビールの特徴はなんといっても苦さです。この苦さが良いのですが、贈る相手が気に入ってくれるか不安に思いますよね。その場合は、他のビールと合わせて贈ることで、違いを楽しんでもらえるようにしましょう。例えば、アロマやフルーティーさが効いたビールや、全く違う爽快感のあるラガーのビール。他のビールと飲み比べることで、IPAの良さも体験できます。

IPAの種類
IPAにも種類はさまざまです。3つご紹介しますので、お気に入りを見つけてみてください。
インペリアルIPA(ダブルIPA)
インペリアルIPAは、通常のIPAビールよりもホップの多さが特徴です。IIPAと表記されることから、ダブルIPAとも呼ばれます。苦さをとことん味わいたい方におすすめです。
アメリカンIPA
アメリカ産のホップをメインに作られています。グレープフルーツやレモンなど、柑橘系の香りが楽しめるのも特徴の一つです。苦さと香り高さを贅沢に味わうならアメリカンIPAはいかがでしょう。
ニューイングランドIPA
ニューイングランドIPAは、IPAなのに苦味が抑えられたビールに仕上がっています。ですが、もちろんIPA。ホップの香りは豊かにあるため、IPAの良さはしっかりと感じられます。苦味はちょっと…でもIPAビールを飲んでみたい!という方には、飲みやすいビールです。

IPAビールをおいしく飲む方法
肉料理×IPAが最高
IPAを飲むときに、何がおつまみに合うのでしょうか。それは、ハンバーガーやピザといった、食べ応えのある料理が合います。ガツン!とくる料理にも負けないぐらいの苦味と香りがたまりません。バーベキューなど、肉をメインに食べる日にはもってこい。良いお肉とIPAビールの組み合わせをプレゼントするのもいいですね。
IPAはくぼんだグラスで飲む
IPAビールは下がくぼんでいて、デコボコしたグラスに入れて飲みましょう。香りと苦味を堪能でき、泡立ちも保ってくれます。IPA専用のグラスとIPAビールをプレゼントするのもいいですね。
IPAビールは10℃で飲む
ビールはキンキンに冷えていたほうがおいしい!そう思いがちですよね。しかし、IPAは違います。適温は10~12℃のため、冷やしすぎないほうがおいしいです。じっくりとホップの苦味や香りを堪能するためにも、温度に気を使ったほうが楽しめます。
クロージング
IPAは苦いというイメージがありましたが、それだけではなく、香りも楽しめるビールでした。少し高温でじっくりと飲むのがおすすめです。IPAにも苦くないものなど種類がいろいろあるので、好みの味を見つけるのも楽しいですね。日常的に飲んでいる方はまだ少ないでしょうから、ビールが好きな方へプレゼントするのもいいですよ。IPAと合わせて他のビールも飲むことで、よりクラフトビールが楽しめることでしょう。

Novi Luna ノヴィ・ルーナ
軽くきめ細やかな繊細な泡と、柔らかい乳白色に白濁したビール。
素材にラベンダー、カモミール、オレンジの花、コリアンダーの種、オレンジピールなどが使われ香りがとても豊かな華やかなエールビールです。

Cluviae クルヴィアエ
靄がかかったような黄色のブロンドビール。
素材にりんごジャムを使用し穀物や果実のフルーティーさとほんのり酸味の爽やかな味わいが楽しめます。

Emigrante エミグランデ
アメリカのペールエールをヒントにつくられた深い金色のブロンドエール。
麦芽を100%使用し、香りと苦味のバランスがよくしっかりとした味わいです。

Magia d’Estate マジアデスターテ
ドイツのヴァイスビアをヒントに作られたウィートエールです。
オレンジピールの香りに泡は軽くきめ細やか。
乳酸菌の発酵による酸味とホップの苦味がアクセント。


Matthias マシアス
はちみつの香りと、豊かでクリーミーな泡のアンバーエール。
キャラメルのアロマ、果物、蜂蜜のオーガニックな味わいがしっかりと感じられます。

Bucefalo ブセファロ
力強い黒色、泡はクリーミーで赤褐色、芳醇なダークエールです。
チョコレート、コーヒー、リコリスの香りがホップの存在感と見事に調和。
ブラウンシュガーも効いていて嫌な苦味がありません。